SEVEN SEAS 日本のラム酒
輝きのあるゴールド。カラメル香が、甘くスモーキーな香りと共に感じられます。フレッシュで、柑橘のようなすつきりとした味わいの後、スパイシーでベリーのような心地よい余韻がつず来きます。サトウキビの搾りを一旦濃縮することで青臭さや雑味を取り除きその後単式醸留機で蒸留する事で原料本来の風味を活かす独自の製法による無香料・無茶着色のラムです。
菊水酒造は、高知から東へ約40Kmに位置する海沿いの町、安芸市にあります。その中心に流れる安芸川は、夏には鮎が泳ぎ、蛍の見られる清流として知られています。菊水酒造の創業は江戸時代。温暖な気候の中で良質な清酒を作るため、昭和元年に日本で最初となる冷蔵貯蔵設備を酒蔵へと導入、温暖な土佐の気候の中で良質な清酒つくりを実現した伝統と革新の酒蔵です。
南太平洋ニューギニヤ原産と言われるサトウキビは、海を渡り1200年ほど前日本に伝わりました。1825年には高知西部地域において、島地域以外(本土)で初の栽培が記録されています。薩摩藩の財源として重要視され、黒糖の製法は機密として守られ昭和25年には、日本最大のサトウキビ産地となりました。その後海外製砂糖により サトウキビ産業は衰退しましたが小規模ながら継承され土佐藩より続く製糖技術を活用することで、本土で始めて、ラム酒が製造されました。
サトウキビは高知県西部、本上で最も古いサトウキビ産地黒潮町で自社の畑を中′らに約10haで栽培されています。地元で古くから伝わる品種及び品種改良により産み出された高品質黒糖生産向け品種「黒海道」等を中心に使用、畑近くの専用工場にて収穫後すぐに搾汁・濃縮されます。栽培・濃縮作業は、地元黒糖生産者直伝。搾汁液の状況を見極めながらのきめ細かな濃縮温度の管理によって、青臭さや雑味が除かれ黒糖そのままの甘く豊かな香りが生まれます。その後、数ケ月間寝かせる事で甘い香りがさらにふくらみを増し、より芳醇で豊かな香りと変化、1
00kin以上離れた高知県東部 安芸市の本社工場へ移動し、安芸川の伏流水を使用して仕込む事で、フレッシュで柑橘の様なすっきりとした味わいが生まれます。約1ケ月のじっくりとした発酵を経た後、原料の香りを引き出す単式蒸留機により、低温でじっくりと蒸留され、甘くく香ばしいカラメル香を有したラム酒ができあがります。さらに、オーク樽で熟成し樽香を加え複雑でバランスのとれた風味となり、その後の琺瑯タンクによる熟成で丸みが増したスムースな味わいに仕上げます。
黒糖原料由来の甘く豊かな香りと、オーク樽のスモーキーな香りが程良くバランスされる樽での貯蔵期間。夏季と冬季の気温差や、樽毎に異なる性格を見極めながらきめ細かに管理を行う事で、日本ならではの新しい風味のラム酒が生まれました。
※黒海道
本土に向け新しく開発されたサトウキビ品種で、従来の物と比較し糖分上昇が早く、霜か降りる時期を迎える前に良質な黒糖生産に適した糖度18以ヒに達します。黒糟の・黒・と育成地である種14島から黒湘にのせて本上に届けたいという思いから`黒海道と名付けられました。
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