シン・ツチダや99のようなイメージの「土田らしさ」はまったくない、クリアで上品な、”よそ行きの土田さん”（笑）です。
土田生酛→土田生酛別誂→今回の土田生酛35と、だんだんクリアになっていくイメージです。やはり精米歩合の違いというのは大きいのだと実感しました。
土田酒造はこんなお酒も造れるの！？というお酒に仕上がっているかと思います。しかしながら星野杜氏いわく、これでは受賞はきびしいとのこと。
飲んだときの旨さ重視で、甘さをやや抑えにいったそうです。飲んで旨い出品酒。いいじゃありませんか！お酒の味わいは土田らしくありませんが、挑む姿勢は土田らしさ全開です！

美味しい飲み方は、冷蔵庫で冷やしてから少し温度を戻して（10℃程度）からがおすすめです。
ブドウや梨などのフルーツとの相性がとても良いです。お酒のフルーティな香りと相まってとても美味しく召し上がれます。白身魚のお刺身も良いです。

・火入れ　：1回（瓶詰め時）
・保管方法　：要冷蔵
※記載されている原材料のみ使用。
ラベル表示義務がない添加物も不使用です。l

土田流 クセがなくクリアな菩提酛を実現
菩提酛の特徴でもある”そやし水”。このそやし水の独特な臭いが菩提酛の酒の”クセ”の元になっていることが多いと思います。
そやし水の独特な臭いを抑えることができたら、クセがなく飲みやすい菩提酛の酒ができるのではいかと考えました。
低温でそやし水をつくる。
菩提酛は夏の製法のため、25℃や30℃の環境で造ることを前提とした製法だと思います。
高温下ですと良い菌も悪い菌も非常に多く呼び寄せてしまい、独特な臭いになっていると考えました。
そやし水を10℃ないくらいの低温で、通常の3倍以上の日数をかけて進めることで、独特な臭いのないそやし水ができ、クセが少ない酒に仕上げることができました。

味わいはとても濃厚。オリがあり色も濃くなっております。
冷酒、常温では味が引き締まり飲み口が良くなります。本領発揮はお燗。50℃くらいのお燗が最高です。
あわせる料理は濃い味付けのものがおすすめです。

クール推奨
強健な酸味と旨味
雑味を感じない クリアな後味

伝統的な製法、生モトづくりを土田酒造流に表現した古くてあたらしい、モダンな味わい。

土田生酛は、土田酒造の中では高精白な精米歩合60%。（一般的には高精白とは言えませんが）精米歩合90%、酵母無添加のシン・ツチダとは同じ蔵の同じ生モトづくりだけど、まったく違う性格のお酒です。

シン・ツチダは、濃厚な米の旨味と野生酵母が生み出す複雑性のある味わい。
対して土田生酛は、協会701号酵母で醸した、味わいがありながらも軽いクリアな後味が特徴です。

その味わいは、とことんなまでの食中酒。
自然の乳酸菌が育んだ酸味と旨味、クリアな後味が食事をより一層おいしくしてくれます。
和食、洋食、肉、魚、野菜と食事をえらばず冷酒〜常温〜お燗とそれぞれに表情を変え寄り添います。

ミッションクリア！ トロピカルなバナナジュース日本酒完成！
夏にキンキンに冷やして！ロックもいい！
社長からのミッションをクリアするために、杜氏が試行錯誤し完成させた酒は『バナナK』と名付けました。ラベルにもバナナをちょこっとあしらいました。

トロピカルささえ感じるバナナジュース感。
甘みが際立ちますが、とろみはなく後味は軽い。
これはまさにバナナジュース！
これからの季節、冷蔵庫でキンキンに冷やして飲んだら最高でしょう！
氷を入れてロックで飲むのもいい！
杜氏のオススメは牛乳で割る『バナナミルク日本酒』。ぜひお試しください！
チョコレートを食べながら飲めば、チョコバナナ味にも（笑。

Tsuchida Fとは
Fとはどんなお酒かと言いますと、ひとことで言ってしまえば
『本来予定していた酒にすることができなかった』酒です。
弊社の酒造りは、乳酸や酵素剤、水加工剤などの醸造用添加物を一切使用しない生酛造りをおこなっています。そのため発酵は非常に不安定で、分析数値や見た目の変化などを頼りに、目に見えない菌の動きを導いています。
その菌たちは、時に我々の予想を超えた動きをすることがあります。
そのひとつに、乳酸菌が極端に増えすぎてしまうことがあります。酵母との陣取り合戦に乳酸菌が勝ってしまうことで、乳酸菌が増え酸味が強くなっていきます。
Fは狙って造った酒ではなく、出来てしまった酒なのです。
一般的に行われている酒造りをしていますと、このような状況にならないことがほとんどで、なったとしても商品として販売されることはまずないと思います。
狙った酒にはならなかったけど、ある意味では土田酒造らしい商品なのかもしれません。

Tsuchida F の味わい
今回ご案内するFは、やはり酸味が特徴的で、やや甘みも主張します。クセは少なく比較的飲みやすい仕上がりだと思います。
冷蔵庫で冷やしてお飲みいただくことをオススメしておりますが、あつ燗にしてもなかなかイケます。
合わせるお食事は、肉料理や洋食系にあわせやすいと思います。マリネやカルパッチョ、和食の酢の物にも良いと思います。日本酒の枠にとらわれずに、多様なお食事とあわせてお楽しみ頂ければ幸いです。